2017年 08月 19日
タカサゴか、シンテッポウか
ラッパに例えられるテッポウユリの仲間のタカサゴユリです。雨に打たれたからではなくて、いつもちょっとうつむき加減。
タカサゴといっても兵庫県高砂市とは何の関係もなくて、琉球の言葉で台湾を意味する「タカサング」に由来するそうです。
台湾の固有種。つまり、台湾にしか自生していなかったのですが、園芸種として日本に持ち込まれました。
以前から高速道路の法面などでよく見かけましたが、近頃は但馬の道路沿いでも見かけるようになりました。繁殖力旺盛です。
ところが、最近、高速道路の法面でよく見かけるのは、これです。シンテッポウユリです。庭にも植えられています。
タカサゴユリとテッポウユリのハイブリッドです。
タカサゴユリのような紫色のすじがなく、花びらは真っ白です。テッポウユリより大型で葉が細いのが特徴です。
先日、近畿舞鶴自動車道の法面にたくさんシンテッポウユリが咲いているのを見ました。
高速で走りながら見ているので確かではありませんが、タカサゴユリよりシンテッポウユリのほうが圧倒的に多いようです。
さまざまな園芸品種の創出が遺伝子の混乱をもたらしています。
園芸品種は庭の中だけで楽しみ、野生化させない方策はないものでしょうか。
少なくとも、これらが外来種であること、外来種との交雑種であることを知っておく必要があると思います。
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by syunkatei-tanba
| 2017-08-19 20:00
| 植物