キンモクセイの強烈な香りの目的

秋晴れの空の下、キンモクセイの香りが漂ってきます。
次に雨が降れば、いっきに散ってしまうのでしょう。束の間の香りを楽しみたいものです。
昔は、汲み取り式の便所の匂いを和らげるために、便所のそばによくキンモクセイが植えられていました。
そのイメージからか、トイレの芳香剤にキンモクセイの香りがよく使われていた時代があります。
そのため長い間、その香りがトイレと結びついていたのですが、最近、ようやくその呪縛から解放されたように思います。

d0361112_19233612.jpg

そもそもキンモクセイは何のために強烈な香りを放つのかというと、おそらく花粉を運ぶ昆虫を招くためだと思います。
鮮やかな黄色はアブやハチたちにアピールし、香りは夜行性のガにアピールするのではないかと思います。

d0361112_19234661.jpg

しかし、キンモクセイには雄株と雌株があって、中国から日本に持ち込まれたのは雄株だけだったようです。
雄株のほうがたくさん花をつけ、見栄えが良かったのでしょう。そして、挿し木でどんどん殖やされました。
だから、日本のキンモクセイは雄株ばかり。花には雄しべしかありません。

d0361112_19235676.jpg

つまり、日本のキンモクセイたちは、一生懸命香りを放って、昆虫たちを呼び寄せても受粉することはないのです。
なんと気の毒な話でしょう。


↓「人気ブログランキング」に参加しています。1日1回ポチッと!
   応援ありがとうございます。大変励みになっています。

人気ブログランキング
横位置の画像はクリックすると、拡大します。

このブログの写真の無断使用をお断りします。


[PR]
Commented by dennenn58 at 2017-09-30 21:31
岡山も雲一つない秋晴れの1日でした
出かけた先で、きんもくせいの強い香りに
その存在に気づかされました
彼岸花ばかりに目をとられていたので・・・
でも、雄しべばかりで受粉できないなんて
なんて気の毒
きんもくせいの花、近くで見てみたいと思います。
Commented by syunkatei-tanba at 2017-10-02 20:09
> dennenn58さん
コメント、ありがとうございます。ほんわかと心温まる写真をいつも楽しみに拝見しています。
そうなんですよ。気の毒でしょ、キンモクセイ。なんとかしてあげたいのだけれど、何ともなりませんね。
今後ともよろしくお願いします。
by syunkatei-tanba | 2017-09-30 21:00 | 植物 | Comments(2)