<   2017年 05月 ( 31 )   > この月の画像一覧

紅葉も緑葉も魅力的

5月もきょうで終わりです。
山の木々の葉っぱの緑色がどんどん濃くなってきましたが、緑色といってもさまざまです。
中でもひときわ鮮やかな緑色を見せてくれるのがイロハモミジ。イロハカエデともいいます。
秋の紅葉ももちろん美しいのですが、この時期のイロハモミジも綺麗だなぁと思います。

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小さく暗赤色の目立たない花をつけます。風媒花です。
花が終わったあと、花よりも大きく目立つ果実をつけます。種子に大きな翼をつけた果実が対になっています。
葉っぱの鮮やかな緑色、赤い果実、黄色い種子の組み合わせが絶妙です。

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この果実がじっくり時間をかけて熟していきます。秋に種子を散布するとき、この翼が重要な役割を果たします。
その様子は、葉っぱが色づく秋にまた撮りたいと思います。
春も秋も楽しめるイロハモミジです。


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by syunkatei-tanba | 2017-05-31 21:45 | 植物 | Comments(0)

花の色はうつりにけりな

林の縁にあるスイカズラの花がいい香りを放っています。
子どもの頃、よくこの花の甘い蜜を吸ったものです。

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「花の色はうつりにけりな いたずらに…」の花は桜のことですが、スイカズラの花の色も変化します。
つぼみは少し赤みを帯びていますが、筒状の真っ白な花を咲かせます。2つの花が対になって咲きます。

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真っ白だった花が翌日には少し黄色っぽくなって、その翌日にはもっと黄色くなって落ちてしまいます。
そのため、1本のつるに白色と黄色の花が共存します。別名、金銀花といわれるのはこのためです。

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この白色→黄色の変化は受粉すると起こると言われていました。訪れる昆虫に受粉終了を知らせるのだと。
しかし、そうではなく、時間とともに色が変化することが実験的に示されました。

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でも、時間だけで色が決まるなら、同時に咲いた対の花がこんなふうに明確に色が違うことはあり得ないと思います。
なぜ、こんなことになるのでしょう。そもそも、どういうしくみで色が変わるのでしょう。
そして、色の変化がどんな意味をもっているのでしょう。まだまだ、わからないことだらけのスイカズラです。


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by syunkatei-tanba | 2017-05-30 21:10 | 植物 | Comments(0)

限定、ミツバチさま

きょうも、珍しくもなんともない、どこにでもあるシロツメクサ、クローバーです。
江戸時代の終わりごろ、オランダから入ってきたガラス器の荷のクッションとして詰められていたから「詰め草」。

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誰でも知ってるから、授業で「クローバーの葉っぱを書いて!」って言うと、みんな書き始めます。
でも、真ん丸い葉、三角形の葉、3枚がくっついている葉、…イメージはさまざまです。
ももクロのロゴのようなハート形の葉っぱを描く生徒もいます。
そこで、今度は実物を見ながら丁寧にスケッチしてもらいます。

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「あれ、葉っぱの周りがギザギザだぁ」、「葉脈の先が飛び出してるんだよ」とか、
「白い模様があったんだ」、「V字形だぁ」、「赤いところがあるぞぁ!」…なんて言い始めます。
知っているようで知らなかった、観ているようで観ていなかったことに気づきます。
先入観にとらわれないで、観点を決めてありのままを観察することの大切さを学ぶ、いい教材です。

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シロツメクサの花は、小さな花の集まりです。雄しべ・雌しべは花びらに挟まれて見えません。
昆虫が下の花びらに後脚をかけて押すと、雄しべ・雌しべが顔を出し、蜜を得られるしくみになっています。
そんなことができるのはミツバチだけだそうです。小さなハチやチョウは力が弱くて、花を開けられないんです。
花粉を運ぶ効率の良いミツバチだけをターゲットにするシロツメクサの智恵です。


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by syunkatei-tanba | 2017-05-29 21:17 | 植物 | Comments(0)

花に潜る

コアオハナムグリ。特に珍しいものではありません。よく見かけるハナムグリです。

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マーガレットに来たコアオハナムグリ。花粉や蜜を食べています。

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エゴノキに来たコアオハナムグリ。白い花が好きみたいです。

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紫色の花にも来ます。ノアザミに来たコアオハナムグリ。花に潜るからハナムグリ。

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黄色い花にも来ます。オオキンケイギクに来たコアオハナムグリ。
オオキンケイギクは特定外来生物です。やたら増えて困ってます。これを繁殖させてはいけませんよ。
…って、ハナムグリに言ってもしょうがないんだけど。


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by syunkatei-tanba | 2017-05-28 21:08 | 昆虫 | Comments(0)

境内のクレーター激減

いま、ウツギの白い花が満開です。旧暦の4月を卯月というのは、卯の花(ウツギの花)が咲く季節ということでしょう。

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ウツギと言えば… そうだ。ウツギノヒメハナバチ!
ウツギの花が咲く時期に合わせて羽化し、土の中から飛び出してくるウツギノヒメハナバチ。
その巣が無数に見られる朝来市の楽音寺へ行ってきました。
いました、いました。境内の地面に月面のクレーターのように砂を盛り上げて、ウツギノヒメハナバチが飛び回っています。

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しかし… この季節の楽音寺には何度もお邪魔していますが、こんなに巣が少ないのは初めてです。
20万もの巣があり、ハチが乱舞していた…という昔の面影はありません。何が原因なのか、わかりません。

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この地域のウツギノヒメハナバチの個体数そのものが減少しているのでしょうか。
ウツギの花粉や蜜を集めて土の中の巣に運び、花粉だんごをつくって、これに産卵しますので、
土に何か問題があって別の場所に巣をつくっているのでしょうか。

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周辺にはウツギがたくさんあり、ウツギノヒメハナバチの雌が花粉や蜜を求めて盛んに訪花していました。
楽音寺境内の巣の減少の原因は、少なくとも餌の不足ではなさそうです。


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by syunkatei-tanba | 2017-05-27 21:00 | 昆虫 | Comments(0)

奇(くす)し、薬の木

照葉樹、常緑広葉樹の代表的な樹木として教科書にも登場するクスノキです。
高校生に葉っぱの匂いをかがせて、「何の匂い?」って聴いても、「わかりません」という返事しか返ってきません。
僕にとってはタンスの匂いですが、防虫剤の樟脳なんて昔の話。いまは匂いのない防虫剤が主流です。

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常緑といっても、1枚の葉っぱに注目すれば、それが落ちないというわけではありません。
葉っぱの寿命が1年未満、ふつう半年くらいの樹木が落葉樹、2・3年とか、もっと長いものもありますが、1年以上のものが常緑樹です。
クスノキの葉っぱの寿命は1年と10日くらい。かろうじて常緑ということになります。

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いま、クスノキの若葉が出て、赤くなった古い葉っぱが落ちたところです。
若葉に囲まれて、クスノキの花が咲きました。でも、これが小さくて地味で目立ちません。
写真を撮っていても、通りかかった人は僕が何を撮っているのか気づかないみたいです。

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うすい黄緑色の小さな花。でも、ちゃんと雄しべも雌しべもそろっていて蜜も用意しています。
蜜を求めてミツバチがやってくるそうで、かなり長く待ちましたが、ミツバチの姿を撮ることはできませんでした。


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by syunkatei-tanba | 2017-05-26 22:07 | 植物 | Comments(0)

ふわふわ、もくもく

通勤の途中にある幼稚園の園庭で、いま、ひときわ目立っているのがこの木。ケムリノキです。

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ふわふわっーとして、もくもくぅーっとして、つかみどころのないようなケムリノキ。 
スモークツリーともいいます。近づいてみると…

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こんな感じ。パソコンのホコリを取るハタキみたいです。
さらに近づくと…

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こんな感じ。花ではなくて、花のあと、不稔花の花柄が糸状に伸びたものだそうです。
調べるとウルシ科の樹木。樹液にはウルシオールというかぶれる物質が含まれています。
幼稚園の子どもたち、綿菓子みたいだけど、触らないほうがいいと思います。


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by syunkatei-tanba | 2017-05-25 19:18 | 植物 | Comments(0)

イネ科花粉症の代表

イネ、ムギなど、イネ科の植物は我々の生活に欠かせないものですが、花は目立ちません。
風媒花なので、昆虫たちにアピールする必要がないからです。でも、ちゃんと花を咲かせます。
いま、道端にカモガヤの花が地味に満開です。

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黄色いのは雄しべの葯です。ここに花粉がいっぱい詰まっていて、風で飛散します。
風媒花だからこそ、この花粉が花粉症の原因になります。カモガヤ花粉症の人は、スギ、ヒノキに次いで3番目に多いのだそうです。
カモガヤの花を見ると、雄しべの葯が紫色のものも見られます。
黄色の葯に比べて紫色の葯は元気がないように見えます。おそらく花粉を飛ばし終わった後なのでしょう。

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僕は花粉症ではありませんが、たくさんのイネ科花粉症の方に迷惑をかけているカモガヤです。
明治時代にヨーロッパから牧草として持ち込まれ、これが野原に広がったようです。
サル、イヌ、ネコにも花粉症があるそうです。ウシは、カモガヤが大好きなようですが、花粉症にならないのでしょうか。


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by syunkatei-tanba | 2017-05-24 19:36 | 植物 | Comments(0)

朝から夕化粧

昨日の朝、道端でユウゲショウの花を見つけました。
オシロイバナの別称とまぎらわしいので、アカバナユウゲショウともいいます。

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夕化粧。雅な、ちょっと艶っぽい名前です。
その名前から、日本の固有種かと思えば、明治時代にやってきた南米原産の帰化植物だそうです。

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夕方に開花することからユウゲショウと呼ばれるそうですが、この通り、朝日の中で開花していました。
なんだか名前から連想することと実態が一致しない花です。

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別の角度から撮り直したいと思って、今朝、同じ場所に行ったら、昨日のうちに、草刈り機ですっかりきれいに刈り取られていました。
撮るときには徹底的に撮っておかねば…。反省。


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by syunkatei-tanba | 2017-05-23 18:59 | 植物 | Comments(0)

日陰で生きる知恵

ユキノシタの花が満開です。

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葉っぱを天ぷらにしたら美味しいといいます。どこかの料亭で頂戴したこともあります。
でも、残念ながらそれほど美味しい!とは思いませんでした。
みんなが美味しいと思うなら、ワラビのようにたくさんの人が採りに行くはずですよね。

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我が家の庭にもありますが、食用というよりは実験用です。浸透圧の実験に使います。
葉の裏側の表皮細胞の液胞にアントシアンが含まれていて、原形質分離を観察するのにちょうどいい材料なんです。
とっても繁殖力が旺盛ですが、毎年実験用に間引いているので、適度な密度を保っています。

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北側向きの石垣とか樹木の下など、日陰になりやすいころに生育しています。
花をよく見ると、5枚の花びらのうち下側の2枚が長くてリボンのようでとってもかわいいんです。
日陰でも、きっと昆虫の目につきやすいのだと思いますし、下側の長い花びらは昆虫に足場を提供しているのかもしれません。

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葉の裏が赤いのは、日陰でも光合成を効率よく行うのに役立っているようです。
光合成に有効な赤い光を、葉の裏側の表皮で反射させて、葉肉の葉緑体に表からも裏からも効率よく当てようということなのでしょう。


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by syunkatei-tanba | 2017-05-22 18:22 | 植物 | Comments(0)