きのうのキンミズヒキと反対に気の毒な名前を頂戴しているのが、これ。ヘクソカズラです。

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古くは糞蔓(クソカズラ)と言ったそうですが、頭にさらに屁(ヘ)がくっついたわけです。
葉っぱや茎が嫌な臭いを発するからというのがその理由です。
動物に喰われないようにするためです。自己防衛の進化の結果です。

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どんな強烈な臭いがするんだろうとおそるおそる葉っぱをもんでみましたが、それほどでもありませんでした。
確かに臭いはしますが、これほどの名前を頂戴するのはやっぱり気の毒に思います。

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つるが伸びてフェンスなどによじ登っていきます。
散歩コースの道沿いに立てられている「犬のフンは飼い主があとしまつを!」の看板にもからみついていました。
フンの看板にヘクソカズラ…って! おもしろいです!



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by syunkatei-tanba | 2017-09-02 21:00 | 植物 | Comments(2)

姫路市の花、サギソウ

サギソウは、一度見て、その名前を聞いたら忘れられない、素晴らしいネーミングだと思います。

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姫路城は白鷺城とも呼ばれることから、サギソウは姫路市の花に指定されています。
姫路市立手柄山温室植物園では、サギソウが夏だけでなく、年中見られるように工夫されています。
多くの人にサギソウに親しんでもらおうと、サギソウの球根の販売や、イベントではプレゼントも行われています。

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かつて、姫路市内にもたくさんサギソウの自生地があったようです。
放置していては自生地がなくなってしまうということで、人工自生地として自生地にサギソウを植え込むことも行われました。
が、現実は…かなり危機的な状況のようです。全国的にも準絶滅危惧種に指定されています。

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サギソウは弱い植物かというとそうではなくて、繁殖力も旺盛で園芸種としては比較的育てやすい植物だそうです。
サギソウが絶滅に瀕している主な原因は、鑑賞目的の乱獲と、サギソウが好む日当たりのよい平地や山麓の湿地の減少です。
サギソウを身近なものにし、たくさんの人が自宅でサギソウを栽培することはいいことかもしれません。
でも、大切なことは、サギソウを守ることではなくて、サギソウが生育する環境をまるごと守ることだということを忘れてはならないと思います。


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by syunkatei-tanba | 2017-08-28 19:31 | 植物 | Comments(0)

水田のしぶとい雑草

湿地のオモダカです。矢じりのような独特の形をした葉っぱが特徴です。湿地や水田のしぶとい雑草です。

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雄花と雌花があって、↑こちらが雌花で、↓こちらが雄花です。

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ネットで調べると、「オモダカの育て方」なんてページがあったりしてびっくりします。
オモダカは走出枝でも種子でも殖えますし、その繁殖力は旺盛です。いったん殖えると取り除くのが大変です。
オモダカの栽培変種のクワイは別として、オモダカを育てている人がいるのでしょうか。おそらく研究者だけでしょうね。


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by syunkatei-tanba | 2017-08-27 19:12 | 植物 | Comments(0)

かまぼこ、かば焼き

「かまぼこ」は最初は竹輪の形をしていたそうです。
これがガマの穂に似ているから、「がまのほ」から「かまぼこ」。
あるいは、ガマの穂は鉾のような形をしていますので、「がまのほこ」から「かまぼこ」と呼ばれるようになったとか。
いまなら、ケチャップ、カラシなしのフランクフルトですかね。

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昔、ウナギは開かずに串に刺して丸焼きにしてたんだそうです。
これがガマの穂に似ているから、「がま焼き」。これが転じて「かば焼き」と呼ばれるようになったとか。
まぁ、どっちにしても、ガマの穂は魚を焼いたような色をしているってことですかね。

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この竹輪のような部分は、ガマの雌花の集まりです。その上の細い部分は雄花の集まり。
雄花の部分は黄色い葯がいっぱいついていたのですが、もうその時期を過ぎたみたいです。
いずれも、花びらのようなものはいっさいありません。
ガマの穂に隠れ、暑い日射しを避けながら獲物を待つカマキリがいました。

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ガマの向こうにいるのはコウノトリです。
ガマの根元は、水中の生き物の棲みかになっているようで、コウノトリにとってはいい餌場になっています。


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by syunkatei-tanba | 2017-08-24 22:03 | 植物 | Comments(0)

ツユクサの作戦

ありふれた植物ですが、じっくり見るとツユクサはとっても不思議な面白い植物です。
まず花びらが面白い。ミッキーマウスの耳のように見える青色の2枚の花びらの他に、下側に白色の花びらがあります。
なぜ、1枚だけ白色なのでしょう。

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雄しべも面白いです。6本あるのですが、上側の短い3本の雄しべは黄色で、小さな花びらのようにも見えます。
実は、この雄しべには葯がなくて花粉をつくりません。つまり、この3本は飾りの雄しべなんです。
ツユクサは蜜を出さないので、この黄色い雄しべでハチたちを誘引しているようです。
とすると、花びらの青色は、この黄色の雄しべを目立たせるための青色のように思えてきます。
そして、白色の花びらは他の雄しべを目立たなくするための白色ではないかと思います。

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下側の2本の雄しべが花粉をたくさんつくります。この2本の雄しべの間にほぼ同じ長さの雌しべが1本あります。
真ん中の1本の雄しべも花粉をつくりますが、その量はわずかです。次の写真で、それがわかります。

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ハチたちは、黄色の雄しべに誘引されてツユクサの花に近づき、下側の長い雄しべを足場にするのでしょう。
すると、花粉がからだに付着する、あるいは他花の花粉が雌しべに付着するということになります。
このとき、真ん中の雄しべの花粉はハチたちへのプレゼントになるのではないかと想像します。
3種類の雄しべのはたらきで確実に子孫を残す…ツユクサの巧みな作戦が見えてきます。


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by syunkatei-tanba | 2017-08-22 21:00 | 植物 | Comments(0)

本来のアマリリス

小学生のとき、リコーダーで演奏しました。
♪ソラソド ソラソー ララソラ ソファミレミド… あんまり得意ではなかったけれど、まだ覚えています。

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歌詞は「ラリラリラリラァー 調べはアマリリス」。「アマリリス」という言葉をこの曲で初めて知りました。
「調べは~」だから「アマリリス」は、曲名だと思い込んでいました。植物の名前だと知ったのは、ずいぶん後です。

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ところが、現在、一般にアマリリスとよばれている植物が、本来のアマリリスとは違う!というから、話がややこしいです。
一般にいうアマリリスは、中南米産で、花の時期に葉っぱも見られます。
でも、本来のアマリリスは、南アフリカ産で、花の時期が終わってから葉っぱが出てきます。
早い話が、南アフリカのヒガンバナです。これを、本来のアマリリスということで、ホンアマリリスと呼んでます。

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いまは、アマリリスにおされてホンアマリリスは少ないようですが、球根があれば毎年花を咲かせてくれます。
ホンアマリリスの花が咲くと、夏休みもそろそろおしまいかなって思う頃です。


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by syunkatei-tanba | 2017-08-20 12:00 | 植物 | Comments(0)

トランペットの次はラッパです。ん? トランペットもラッパも同じかな? よくわかりませんが…
ラッパに例えられるテッポウユリの仲間のタカサゴユリです。雨に打たれたからではなくて、いつもちょっとうつむき加減。

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タカサゴといっても兵庫県高砂市とは何の関係もなくて、琉球の言葉で台湾を意味する「タカサング」に由来するそうです。
台湾の固有種。つまり、台湾にしか自生していなかったのですが、園芸種として日本に持ち込まれました。
以前から高速道路の法面などでよく見かけましたが、近頃は但馬の道路沿いでも見かけるようになりました。繁殖力旺盛です。

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ところが、最近、高速道路の法面でよく見かけるのは、これです。シンテッポウユリです。庭にも植えられています。
タカサゴユリとテッポウユリのハイブリッドです。
タカサゴユリのような紫色のすじがなく、花びらは真っ白です。テッポウユリより大型で葉が細いのが特徴です。

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先日、近畿舞鶴自動車道の法面にたくさんシンテッポウユリが咲いているのを見ました。
高速で走りながら見ているので確かではありませんが、タカサゴユリよりシンテッポウユリのほうが圧倒的に多いようです。

さまざまな園芸品種の創出が遺伝子の混乱をもたらしています。
園芸品種は庭の中だけで楽しみ、野生化させない方策はないものでしょうか。
少なくとも、これらが外来種であること、外来種との交雑種であることを知っておく必要があると思います。


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by syunkatei-tanba | 2017-08-19 20:00 | 植物 | Comments(0)

ノウゼンカズラのオレンジ色の花は、真っ青な夏の空に似合います。
その花の形から、英語では「トランペット・フラワー」というそうです。

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この花の蜜はとっても美味しいようで、アリやハチなどの昆虫だけでなく、ときにはメジロもやってきます。

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カメラを構えていると、スズメバチがやってきました。
スズメバチというと、他の昆虫を捕食する獰猛な、攻撃的なイメージがありますが、花の蜜も重要な栄養源です。

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背中が黄色くなるほど、いっぱい花粉をつけています。ちゃんとノウゼンカズラの花粉の運搬役にもなっています。


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by syunkatei-tanba | 2017-08-18 15:32 | 植物 | Comments(2)

むかごで栄養生殖

♪イチジク ニンジン サンショに シイタケ ゴボウに ムカゴ ナナクサ ハクサイ クコノミ トウナス
って数え歌で、珠芽(むかご)というものの存在を知りました。そして、珠芽といえば、このオニユリ。

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赤色に黒っぽい斑点があるところから赤鬼を連想しての命名だそうですが、
色はともかく、斑点がどうも赤鬼と結びつきません。オニのパンツのイメージなのでしょうか?

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日本のオニユリはすべて三倍体ですので、種子をつくることができません。
だから、珠芽で栄養生殖で殖えていきます。
ヒトが珠芽を運び、植えることで日本中の人里に広がったのでしょう。


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by syunkatei-tanba | 2017-07-26 20:55 | 植物 | Comments(0)

イネの花

毎日お世話になっているイネですが、その花を見たことがないという人が多いようです。

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イネの花はとっても繊細です。晴れた日の午前中に、えいが開き、6本の雄しべが飛び出します。
1つの花が咲いている時間は2時間ほどだそうですが、開花が少しずつずれますので、昼頃に咲いているものもあります。

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風媒花なので昆虫にアピールするような目立つ花ではありませんが、えいの内部に立派な雌しべがあります。
開花の直前に自家受粉をするので、花粉をばらまく必要もないのですが、なぜか風でばらまきます。

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自家受粉をするため、隣の田んぼに別の品種のイネがあっても混じり合うことはないようです。


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by syunkatei-tanba | 2017-07-25 21:00 | 植物 | Comments(0)