地を這う野生リンドウ

秋晴れのいい天気に誘われて、養父市の鉢伏山のふもとのハチ高原に行ってきました。
地元のスキー場の関係者でしょうか、スキーシーズンを前に、高原の草刈りをされていました。
以前に刈り取られた枯れ草の間から、可愛らしい紫色の花があちこちに顔をのぞかせています。

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茎が地面を這うように伸び、花を上向きに咲かせています。リンドウとそっくりな花。
でも、地面を這っているので、リンドウの仲間だけれど、別の種類だろうと思いました。

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が、調べて初めて知りました。これが本来の、野生のリンドウなのだと。
僕は、リンドウは茎が直立するものだと思い込んでいました。それは、鉢用や切り花用に改良された園芸品種でした。
園芸品種を本来の姿と勘違いしてしまうとは…。野生のリンドウに申し訳ない気持ちです。

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Wikipediaによれば「かつては水田周辺の草地やため池の堤防などにリンドウなどの草花がたくさん自生していたが、それは定期的に草刈りがなされ、草丈が低い状態に保たれていたためだった。近年、そのような場所が少なくなったため、リンドウを探すことも難しくなっている。(一部省略)」とあります。
スキー場の草刈りを行うことが、図らずも、地を這う野生のリンドウを守り育てることになっていたんですね。


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by syunkatei-tanba | 2017-10-27 21:00 | 植物 | Comments(0)

噴火口で山火口

神鍋山の噴火口の近くで、ヤマボクチを見つけました。

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漢字で書くと「山火口」ですが、「噴火口」とは無関係です。
「火口」は「ほくち」。つまり、火打ち石で発火させた火を移しとるもの。
マッチやライターがない時代、火口はとっても重要なアイテムでした。
ガマの穂の綿毛、ホクチタケといわれるキノコなどが使われたそうですが、ヤマボクチの葉っぱの裏の白い綿毛も利用されたようです。

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それにしても、面白い花です。盛りの時期を過ぎたアザミのような感じです。
色も暗い紫色で、これが盛りとは思えない地味な花です。

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しかし、おそらく昆虫にはアピールするのでしょう。トラマルハナバチが次々にやってきて蜜を吸っていました。


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by syunkatei-tanba | 2017-10-19 21:00 | 植物 | Comments(0)

野菊の仲間は悩ましい

林道で白い野菊を見つけました。
野菊の仲間には、よく似たものがたくさんあって、なかなか同定が難しいです。
ノコンギク、シロヨメナ、ケシロヨメナか、はたまたタマバシロヨメナか…

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ノコンギクは花が薄い紫色のものが多いのですが、白いものもあるので、花の色では区別しにくいのです。
ケシロヨメナはシロヨメナより毛深いので、ケがつくのですが、どの程度なら多いのか、少ないのか、その境目がわかりません。
葉っぱが細い・広いとか、花弁が長い・短いも同じです。個体ごとの変異もありますから、ますますわからなくなります。

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いろいろ考慮して、「たぶん、ケシロヨメナだろうなぁ」くらいのところで、思考停止に陥りました。


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by syunkatei-tanba | 2017-10-13 21:30 | 植物 | Comments(0)

二次遷移のパイオニア

林道の道沿いにヤクシソウを見つけました。

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オニタビラコの花に似ていますが、終わった花がみんなおじぎをしているので、すぐに区別できます。
葉っぱの形も特徴的で、葉っぱの基部が茎を抱くように張り出しています。

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ハキリバチの仲間でしょうか。花粉まみれになりながら、盛んに蜜を吸っていました。

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このブログを読んでくれている高校生もいるので、入試に役立つ「遷移」のお話をしておきましょう。
きのう紹介したブナは、遷移の最終段階(クライマックス)の極相種の代表です。ゆっくり成長して、大きな果実をつくります。
これに対してヤクシソウは、遷移のはじめに現れる先駆種の代表です。素早く成長して、たくさんの小さな果実を風で飛ばします。
森を切り拓いて林道をつけると、最初に登場するのが、このヤクシソウ。つまり、二次遷移のパイオニアです。
あ、ブナは問われますが、ヤクシソウを問われることは、まずありません。
大切なことは、極相種と先駆種の生き方、子孫の殖やし方の違いです。


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by syunkatei-tanba | 2017-10-11 21:00 | 植物 | Comments(0)

一度見たら忘れない

ホトトギスの胸の模様によく似た模様があるので、ホトトギス。

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模様も形も変わっていて、なかなか強烈な印象のある花です。

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ホトトギスの仲間は日本の山野にも自生していますが、庭によく植えられているのは、このタイワンホトトギス。
台湾と沖縄に自生する種です。沖縄では、自生する場所が限られているようで、絶滅危惧ⅠA類に指定されています。
自生のものより庭で栽培されているもののほうが数が多いと思われます。
野生のトラより動物園で飼育されているトラのほうが多いのと似ていて、喜んでいいのかどうか、悩ましいところです。

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雌しべの下方に蜜腺があるのでしょう、マルハナバチがゴソゴソと花の中に入り込んでいました。


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by syunkatei-tanba | 2017-10-07 21:00 | 植物 | Comments(0)

アメリカセンダングサという名前は知らなくても、これで遊んだ人は多いと思います。
北アメリカからやってきた外来種です。

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オナモミと並ぶ、いわゆる「ひっつき虫」です。子どもの頃、ダーツのように的に当てて遊んだのを思い出します。
花の時期が終わると、トゲが2本ある果実ができて、これで遊べるようになります。

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花は筒状花がたくさん集まってできています。花びらをもつ花もあることはあるのですが、小さくて目立ちません。
その代わり、つぼみを包んでいた総苞片が長くて、まるで緑色の花びらのようにも見えます。
どう見えているのかはわかりませんが、アメリカセンダングサにはキチョウやモンシロチョウもやってきます。

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稲穂を背景にアメリカセンダングサを撮ってみました。きれいだなぁ!なんて言ってられないのかもしれません。
田んぼに入り込むとイネに悪影響を及ぼすので、要注意外来生物に指定されています。
でも、子どもたちには、これで遊んでほしいなぁ…と思います。


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by syunkatei-tanba | 2017-10-06 21:00 | 植物 | Comments(0)

赤ジソは、葉っぱも花も赤紫色です。これはアントシアン系のシアニジンという色素のためです。
梅干しをつくるときには、この色素が梅干しのクエン酸によって分解され、梅干しに色をつけてくれます。

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シソの香りの成分は、食塩と一緒になると、防腐効果や食中毒の原因細菌の増殖を抑える効果を発揮します。
だから梅干しに、防腐効果や食中毒予防効果があるんですね。食塩の濃度が低いとこの効果はないそうです。
理屈はともかく、昔からその効果がちゃーんとわかっていたってことが素晴らしい。

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シソにも昆虫たちはいっぱいやってきます。飛んできたのは、キンケハラナガツチバチでしょうか。


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by syunkatei-tanba | 2017-10-01 21:00 | 植物 | Comments(0)

秋晴れの空の下、キンモクセイの香りが漂ってきます。
次に雨が降れば、いっきに散ってしまうのでしょう。束の間の香りを楽しみたいものです。
昔は、汲み取り式の便所の匂いを和らげるために、便所のそばによくキンモクセイが植えられていました。
そのイメージからか、トイレの芳香剤にキンモクセイの香りがよく使われていた時代があります。
そのため長い間、その香りがトイレと結びついていたのですが、最近、ようやくその呪縛から解放されたように思います。

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そもそもキンモクセイは何のために強烈な香りを放つのかというと、おそらく花粉を運ぶ昆虫を招くためだと思います。
鮮やかな黄色はアブやハチたちにアピールし、香りは夜行性のガにアピールするのではないかと思います。

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しかし、キンモクセイには雄株と雌株があって、中国から日本に持ち込まれたのは雄株だけだったようです。
雄株のほうがたくさん花をつけ、見栄えが良かったのでしょう。そして、挿し木でどんどん殖やされました。
だから、日本のキンモクセイは雄株ばかり。花には雄しべしかありません。

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つまり、日本のキンモクセイたちは、一生懸命香りを放って、昆虫たちを呼び寄せても受粉することはないのです。
なんと気の毒な話でしょう。


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by syunkatei-tanba | 2017-09-30 21:00 | 植物 | Comments(2)

アキノノゲシをヒガンバナを背景にして撮ってみました。
アキノノゲシの淡い黄色がとっても引き立つような気がします。

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アキノノゲシにミツバチがやってきて、蜜を頂戴しています。からだは花粉まみれです。

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よほど美味しいのでしょうか。アキノノゲシの花から花へと飛び回っておりました。

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アキノノゲシの花の中央の黄色い部分は紫外線を吸収し、まわりの淡い黄色の部分は紫外線を反射します。
ミツバチは紫外線が見えますので、中央は黄色に、まわりは紫外線色+淡い黄色に見えているわけです。
これは、ネクターガイドと呼ばれています。「ここに蜜がありますよ!」という印です。
人間には見えない視覚領域で、ミツバチとアキノノゲシがコミュニケーションをしています。


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by syunkatei-tanba | 2017-09-27 21:00 | 植物 | Comments(2)

昆虫たちもソバが好き

7月上旬に種まきが行われた蕎麦畑で、いま、ソバの花が満開です。
風で揺れるソバの白い花。涼しげです。雄しべの葯が赤くてとっても可愛らしい花です。

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イネ、ムギ、アワ、キビ、…穀物は単子葉類のイネ科の植物が多いのですが、ソバはタデ科。双子葉類です。

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ソバの花は自家受精をしません。必ず他家受粉です。しかも、他の個体なら何でもいいというわけではありません。
ソバの花には、雌しべが雄しべより長い「長花柱花」と、雌しべが雄しべより短い「短花柱花」があり、
「長花柱花」と「短花柱花」の組み合わせでないと受精しないという、けっこう面倒なしくみになっています。

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花粉を運んでくれるのは昆虫たちです。そこで、ソバは美味しい蜜を用意して、昆虫たちを招いています。

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蕎麦畑にいると、スズメバチ、クマバチ、ミツバチ、アゲハチョウ、キチョウ、セセリチョウ、…
いろんな昆虫たちを見ることができます。小さな虫たちをねらって肉食のナナホシテントウもやって来ます。


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by syunkatei-tanba | 2017-09-26 21:00 | 植物 | Comments(4)