ツユクサの作戦

ありふれた植物ですが、じっくり見るとツユクサはとっても不思議な面白い植物です。
まず花びらが面白い。ミッキーマウスの耳のように見える青色の2枚の花びらの他に、下側に白色の花びらがあります。
なぜ、1枚だけ白色なのでしょう。

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雄しべも面白いです。6本あるのですが、上側の短い3本の雄しべは黄色で、小さな花びらのようにも見えます。
実は、この雄しべには葯がなくて花粉をつくりません。つまり、この3本は飾りの雄しべなんです。
ツユクサは蜜を出さないので、この黄色い雄しべでハチたちを誘引しているようです。
とすると、花びらの青色は、この黄色の雄しべを目立たせるための青色のように思えてきます。
そして、白色の花びらは他の雄しべを目立たなくするための白色ではないかと思います。

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下側の2本の雄しべが花粉をたくさんつくります。この2本の雄しべの間にほぼ同じ長さの雌しべが1本あります。
真ん中の1本の雄しべも花粉をつくりますが、その量はわずかです。次の写真で、それがわかります。

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ハチたちは、黄色の雄しべに誘引されてツユクサの花に近づき、下側の長い雄しべを足場にするのでしょう。
すると、花粉がからだに付着する、あるいは他花の花粉が雌しべに付着するということになります。
このとき、真ん中の雄しべの花粉はハチたちへのプレゼントになるのではないかと想像します。
3種類の雄しべのはたらきで確実に子孫を残す…ツユクサの巧みな作戦が見えてきます。


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by syunkatei-tanba | 2017-08-22 21:00 | 植物